野球肩は、その名の通り、主にボールを投げる動作で痛みを感じることが多い症状です。
痛み始めは、投げる時に時々痛みがでる程度ですが、だんだん悪化してくると常に痛みがでるようになります。
痛みがでても我慢して投げていると、その痛みをかばって投げてしまい、他の場所にも悪影響を与えてしまい、慢性化しやすくなってしまいます。
痛みがでたら早めに治療することによって、早期改善ができます。
慢性化した痛みでも、適切な治療を行えば、痛みは回復していきます。
数か月治療していても改善がみられない場合は、適切な治療が行われていない可能性があります。
安静にしていても、原因が取り除かれていなければ練習を再開するとすぐに痛みがでてきてしまいます。
そうならないためにも根本的な原因を治療してあげることが大切です。
原因はレントゲンをとっても見つからない場合もあります。
レントゲンには、筋肉や関節の硬さや働きの悪さは映らないからです。
原因がわからず、やみくもに治療をしていても痛みは改善されません。
野球肩・リトルリーガーズショルダーの主な痛みの原因は硬く緊張した筋肉にあります。
痛みを出している筋肉を特定し、その筋肉に負担をかけている要因を改善すれば、痛みはなくなり、再発も防ぐことができます。
ここでは、カイロプラクティックからみた原因とその治療方法を紹介します。
野球肩の主な症状は
などがあります。
肩関節は、良く動かすことができるような構造になっているために、肩甲骨にある関節窩と腕の上腕骨との関節は浅く、不安定になっています。
その不安定な関節を安定させるために、ローテーターカフと呼ばれる筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・大円筋・肩甲下筋)があります。
それらの筋肉がバランス良く働いている場合は、投球動作も安定していて、痛みもでることはありません。
しかし、関節の働きが悪く、ローテーターカフ筋のバランスが崩れて、一つだけの筋肉にとても負担がかかるようになると、その筋肉が硬くなり始めます。
その状態のままで、投球動作を続けていると、筋肉は常に硬く緊張した状態になってしまいます。
常に硬く緊張した状態になると、投球動作などで常に痛みがでるようになってきます。
硬く緊張した状態が、継続されると動かさなくても痛みを感じるようになってしまいます。
このように痛みの原因は、硬く緊張した筋肉にあります。
同じ練習をしていて、なぜ痛みがでる人とそうでない人がいるのでしょうか?
それは、痛みがでる人は、肩周辺の関節や背骨のバランスが悪くなっているからです。
筋肉が動く為には関節が軸となっています。
軸になっているこの関節のバランスがくずれていると筋肉に負担がかかります。
関節のバランスが悪い状態が継続されると、筋肉はだんだん硬く緊張した状態になってしまいます。
硬く緊張した状態がリセットされずにいると痛みがでてきてしまうのです。
トレーフルカイロプラクティックでは、肩の動きに関係する肩甲骨と鎖骨・上腕骨のバランスをチェックし、痛みの原因を探していきます。
肩の動きを安定させるためには、背骨が安定していることも大切です。
背骨の歪みが肩に影響を与えていることもあります。
治療は、肩甲骨や鎖骨・上腕骨と背骨のバランスを神経反射を利用した検査方法で、チェックしていきます。
バランスの悪い関節が特定されたら、それを矯正していきます。
関節のバランスが良くなってくると、負担がかかって硬く緊張した筋肉が緩み、痛みが軽減されてます。
痛みが軽度な患者さんの場合であれば、その場で痛みが軽減されます。
原因によって治療方法は異なりますが、なかなか改善しない野球肩でお悩みなら、カイロプラクティックを受けてみてはいかがでしょうか。