野球肘の患者様

八王子市 20代 男性
  

[野球肘の症状・病歴]

現在、大学生で野球をやっている。
8ヶ月前、野球部の合宿中に、小指の中手骨を骨折。
手術をして骨折は完治。

それから、少しずつリハビリを受けながら、投球を再開。
様子をみながら、だんだん投げる距離を伸ばしていった。
それと共に少しずつ肩が痛くなり始めた。

3ヶ月前からは、ボールを投げる時に肘の痛みがでてきた。
投げた後は、肘から下の張り感もでるようになった。
右手を握る動作でも肘が痛い。

肘の張りは、3日位休めばなくなるが、投げるとまたでてしまう。
投げなければ痛みはない。
病院で検査を受け、レントゲンでは異常はなく、野球肘でしょうと言われた。

痛み止めを処方され、湿布をもらって様子を見るように言われた。
あまり改善されないので、接骨院で電気治療と指圧を受けたがそれほどよくならず。
何か違う療法はないかと思い来院した。
 

[野球肘に対する整体・カイロの治療方法・経過]

肘には、肩や上腕からつながっている筋肉と手首や指につながっている筋肉がある。
これらの筋肉がうまく働いているかをチェックする。
肘の曲げ伸ばし、手首の曲げ伸ばし、両方とも筋力が低下している。

肩を回す為の筋肉も確認。
これも低下している。
右肩から手首にかけて全体的に悪くなってしまっている。

肩や肘、手首のバランスを確認させていただく。
肩関節の一部である肩甲骨は外側に、上腕は前と内側に変位。
肘は外側に変位してしまっている。

関節のバランスが崩れると、筋肉がうまく働けなくなる。
筋肉がうまく働けなくなっているので、筋力低下がおこっていると思われる。
筋力が低下すると普段の動作がうまくできなくなる。

普段通りの動きができないので、普段通りの動きをしようとすると、いつも以上に負荷がかかり、筋肉に張りがでる。
そんな悪循環の状況になっていました。
それを断ち切るには、身体のバランスを整え、肩や肘の調整をする必要があります。

まず身体を全体的に調整。
その後、肩関節、肘関節を調整していく。
筋肉も調整する。

2回目の来院。
「肘の痛みはどうですか?」
「軽いキャッチボールでは痛みや張りはでませんでした。」

肩や肘のバランスはまだ悪い。
筋力は、前回よりは強くなっているが、まだ弱い。
肩と肘関節を中心に全身を調整。

3回目の来院。
「肘はどうですか?」
「全力では投げてませんが、ホームベースからセカンドベースの距離では、痛みなく投げられました。」

「肘の張りは内側でなく外側にありました。」
筋力は、正常に近い状態にまで回復してきた。
肩と肘関節も少し改善が見られた。

5回目の来院。
8割の力で投げても痛みはでない。
50~60mの距離は投げても痛みなく、張りも残らない。

8回目の来院時には、特に大きなバランスの崩れもなく、投球もできるよになっていた。
その後はメンテナンスをすることをおススメして終了した。
 

[コメント]

肘には腕からつながる筋肉と手からつながる筋肉があります。
この筋肉の働きが悪くなることによって、肘に負担がかかり、さらに筋肉の働きが悪くなる
という悪循環になっていました。

肘のバランスを整え、筋肉が正常に働けるようになると、以前のように投げても痛みや張りはなくなります。
おそらく、手術をした事が引き金となって、筋肉がうまく働けなくなったしまったようでした。
肘の痛みの原因は、人によって様々ですが、なかなか改善されない野球肘でお悩みならご相談ください。
 

野球肘でお悩みの方