頸椎椎間板ヘルニアの患者様

国立市 50代 男性
 

[頸椎椎間板ヘルニアの症状・病歴]

3年前、左腕のしびれと痛みがでて、椎間板ヘルニアと診断された。
とても強い痛みとしびれだったので、椎間板の減圧手術を受けた。
それ以来、痛みとしびれは出ていなかった。

2ヶ月前に突然、しびれと痛みが再発。
手術を受けた時ほど強くはないが、左腕から手までの痛みとしびれが常にでている。
痛みはじめは、左の肩甲骨の内側あたりが一番痛みが強くでていた。

肩甲骨の内側の痛みは、運動をして少し改善されている。
また、手術をする予定だったが、糖尿病があるので、あまり手術は進められないと言われた。
鍼で治療をしたもらっていたが、それほど改善がされなかった。

他の方法も試そうと思い、来院した。
 

[頸椎椎間板ヘルニアに対するカイロ・整体の治療方法・経過]

肩の周りには、腕や手に痛みやしびれなどの関連痛を起こす筋肉がいくつかある。
肩甲骨の内側にも症状がでているので、腕の痛みやしびれは関連痛の可能性もある。
肩甲骨周辺を触診させていただく。

痛みを感じている肩甲骨の内側が硬く緊張してしまっている。
硬結と言われる、筋肉の塊があり、そこを圧迫すると、腕の方まで痛みを感じる。
おそらく、この筋肉が、腕に出ている痛みやしびれの原因だと思われる。

身体のバランスをチェックさせていただく。
骨盤や腰椎、胸椎など全体的にバランスが悪い。
特に下部頸椎と上部胸椎、左の肩甲骨の悪さが目立つ。

この骨格のバランスの悪さが、筋肉の緊張をより高めてしまう。
その緊張がまた、骨格のバランスを崩すという悪循環になる。
骨格と筋肉を調整することによって、この悪循環を断ち切る。

悪循環が断ち切られ、好循環に変わってくると症状も改善されてくる。
バランスの悪い、頸椎(けいつい)と胸椎(きょうつい)を中心に全身を調整。
肩甲骨と肩甲骨の内側の筋肉も調整する。

2回目の来院。
「腕の痛みとしびれはいかがですか?」
「まだ、ありますね。」

前回悪かった、下部頸椎はバランスが改善されているところもある。
肩甲骨と胸椎は、まだ悪い。
肩甲骨の内側の筋肉もまだ悪い。

3回目の来院。
「調子はいかがですか?」
「痛みは若干良くなった気がします。」

下部頸椎のバランスはだいぶ改善されてきている。
上部胸椎と肩甲骨は、まだ悪い。
肩甲骨の筋肉もまだ緊張している。

5回目の来院。
「痛みとしびれはどんな感じですか?」
「しびれが時々弱くなることもありました。」

胸椎と肩甲骨のバランスは少し改善されてきている。
筋肉の緊張も少し良い。
胸椎と肩甲骨を中心に全身を調整。

8回目の来院時には、痛みとしびれが全体的に弱く感じられるようになった。
10回目のカイロ治療後からは、腕の痛みとしびれはほとんど感じられなくなった。
11回目の来院時には、身体のバランスも良く、筋肉の緊張もそれほどなくなっていた。

施術後は、少し間隔を空けながら、様子をみていただいている。

[コメント]

椎間板ヘルニアの手術を受けても、症状が再発されてしまうことがあるようです。
今回の症状もヘルニアの可能性があると言われたそうですが、身体のバランスを調整することで改善されました。
痛みやしびれがあっても、椎間板ヘルニアが原因でないこともあります。

手術は最後の手段でとっておいて、代替療法をお試しになっても良いと思います。
頸椎椎間板ヘルニアでお困りならご相談ください。
 

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