変形性股関節症の患者様
相模原市 ５０代 女性
[変形性股関節症の症状・病歴]
２ヶ月前、右足の裏にタコができてしまい、それをかばって歩いていた。
それが原因だと思うが、それからしばらくして、右の股関節の痛みがでてきた。
座った状態から立ち上がって歩く時や同じ所で立っていてから歩き始める時など動作を始める時に痛みがでる。
股関節が痛み始めたころは、右の股関節が痛かったが、それをかばっていたら左の股関節の痛みも出るようになってしまった。
寝返りも痛くなってしまっている。
安静にしていれば痛みはない。
動き始めは痛いが、しばらく動いていると痛みはだんだん緩和されてくる。
痛み始めて１～２週間経った頃に病院に行って診てもらった。
そこでは、変形性股関節症と言われた。
牽引やホットパックなどの治療を受けたが改善しなかった。
接骨院も毎日通ったがあまり変わらなかった。
[変形性股関節症に対する整体・カイロの治療方法・経過]
痛みを感じている場所を詳しくお聞きする。
左右の鼡径部とおしりの下部で、ちょうど坐骨付近に痛みがでている。
坐骨や鼡径部は、骨盤との関わり合いが深く、股関節との関連もある。
その辺りを中心に、身体のバランスを診させていただく。
左右の骨盤と股関節、特に右の骨盤と股関節が悪くなっている。
その影響で、右の殿筋が硬く緊張してしまっている。
右の骨盤と股関節を中心に全身を調整。
殿筋群も調整。
起き上がっていただき、少し動いていただく。
「先ほどと比べて、身体の感じはいかがですか？」
「なんとなく軽くなった気がします。痛みはまだあります。」
股関節や骨盤の状態を説明させていただき、１回目は終了。
２回目の来院。
「お身体の具合はいかがでしたか？」
「まだ、あまり痛みの変化はありません。」
身体のバランスを再検査させていただく。
股関節は、前回より良くなっているが、殿筋群の張りはまだ強い。
前回同様、股関節と骨盤を中心に全身を調整。
３回目の来院。
「痛みの感じはどうですか？」
「動き始めの痛みが少し良くなってきています。」
その後、５回目の施術を終えた後からは、動き始めの痛みがなくなってきた。
９回目の来院時には、日常生活での痛みはほとんど感じられなくなっていた。
お身体のメンテナンスをおススメして終了した。
[コメント]
変形性股関節症は、股関節の痛みを訴える患者様に比較的多くみられます。
しかし、股関節に変形があっても痛みがない方も沢山いらっしゃいます。
それは、変形が直接痛みに関係していないということです。
もし、変形が痛みの原因であれば、その変形を治すためには手術しかありません。
今回の患者様も変形性股関節症と診断されていましたが、手術はせずにカイロプラクティックの施術で改善されました。
変形が痛みの原因ではなかったのです。
股関節に変形があっても、一生痛みがでないこともあります。
痛みには、筋肉や骨格が関わっていることが少なくありません。
カイロプラクティックは神経系の働きを改善し、筋肉や骨格を調整する療法です。
なかなか改善されない股関節の痛みでお困りならご相談ください。
