患者様

30代 女性 八王子市
  

[症状・病歴]

小学生のころに胃腸の風邪になって以来、お腹の調子が悪い。
10代のころは、食後にだいたいお腹が痛くなり、トイレに行くことが多かった。
食べると胃のあたりが痛くなり、トイレに行くとだいたい下痢気味かゆるい感じの便がでる。

20代になると症状がひどくなり、食後は毎回お腹が痛くなりすぐトイレに行くようになってしまった。
夕方から夜は比較的調子が良いことが多く、夕ご飯を食べた後は、腹痛になる頻度は、朝昼よりは少ない。
病院では過敏性腸症候群と診断され、「治ることはないから一生うまく付き合っていくしかない」と言われた。

PMS(月経前症候群)もあって、生理の2週間前からは、気分の落ち込みやイライラ、身体の怠さがあって、下痢もひどくなる。
産後は、お腹の調子やPMSの症状が悪化。
いつも身体の調子が悪いことが多い。
 

[治療方法・経過]

食後に調子が悪くなることやPMSもあることからアレルギーが疑われた。
そのことをお話しさせていただき、食品などに反応がでるかを神経筋反射を使って調べてみることにした。
卵や穀物、植物油など複数のものに反応が見られる。

これらのものを一つ一つ、反応しないように体質改善させていくと共に、内臓の働きをコントロールしている自律神経系を改善させる目的で、カイロプラクティックの治療も行うことにした。
始めは穀物に対しての体質改善から始める。

穀物、特に小麦に対しての反応が強く、完全に反応が消えるまで、数回かかった。
その後、お米に対しての反応が消えると身体の怠さが少し良くなって、お腹の調子も少し改善されてきた。
ビタミンCやミネラルを多く含む食品になどの反応がなくなったころからお腹を崩すことが少なくなってきた。

卵とホルモンに対しての反応がなくなるとPMSの症状も和らいできた。
その後、主な物の反応がでなくなると日常生活に支障がなくなってきた。
身体の調子を見ながらメンテナンスを行っていくことをおススメして終了。
 

[コメント]

食べ物は口に入れた後、胃や腸などを通っていきます。
胃腸は必ず食べ物に触れることになりますので、アレルギーが起こりやすい場所でもあります。
クローン病や潰瘍性大腸炎などは、アレルギー体質の人がなりやすい病気として知られています。

アレルギーは、身体の起こる場所によって症状がことなりますが、根本的なアレルギー体質を改善することによって、症状も改善されていきます。
身体が持っている自然治癒力を高める治療方法ですので、アレルギー体質の改善には、時間がかかりますが、無理なく身体に優しい療法です。
お薬ではなく、自分の力でもとの良い状態に戻したい方はお試し下さい。

過敏性大腸炎でお悩みの方